みなさん、こんにちは。
私は、この5月の会員総会で会長に再々任されました長谷川です。
いま、わが国の社会問題は数多くありますが、千葉司法書士会で取り組んでいますのは、「空き家問題」であり、さらに大きくいえば「相続登記の未了問題」です。
現在、九州ほどの土地面積が、相続登記未了の状態だと言われています。そこで、ここ数年、政府は国土保全・課税徴収・安全保障・水源確保などの点から、この問題を喫緊の課題として議論してきており、いくつかの法改正も行ってきました。
みなさんにとっては、空き地や空き家の問題は、近隣問題ですね。庭に草木が繁っていたり、建物の状態が廃屋だったり、火事や不審者などの心配が出てきます。
私たち司法書士は、現在、千葉県の「すまいづくり協議会」及び県下54自治体と協力して、各協議会に組織員を派遣しています。また、空き家や特定空き家の権利調査や不在者財産管理人の選任申立てをお手伝いしています。場合によっては、自ら財産管理人となって、空き家の保全、管理、処分を行います。
成年後見制度を利用することもあるでしょう。
さらには、再来年には、国の「相続登記の義務化制度」が始まります。相続登記に関してさまざまな選択肢がある中で、司法書士が法律事務の専門家として、みなさまのお役に経つことができるでしょう(法改正については、令和3年5月6日会長声明を参照ください)。
私たち、司法書士会は、今後も、国民の声、地域のニーズを誠心誠意、傾聴し、国民の信頼に応えるよう努力して参ります。
市民のみなさんには、空き家や不在者財産、遺産分割手続きを始め、通常の相談登記関係、売買、贈与、信託の登記等も随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
令和3年(2021年)6月1日
千葉司法書士会会長 長谷川秀夫